外壁塗装は、ただ単に壁に塗料を塗るだけで終わる施工ではありません。
雨風や紫外線などの外的な要因から家の内部を守る、という大切な役割を果たさなければいけないため、さまざまな工程を経て丁寧に施工していく必要があります。
数日で終わるような工事ではないため、工事に向けての心づもりや準備も必要でしょう。
そこで今回は外壁塗装の流れや作業内容についてご説明します。
足場組みから養生まで・序盤
作業効率と安全を確保する足場組み
全壁塗り替えの際には壁の高い位置の塗り替えが必要になります。
職人さんが高いところでも作業ができるように足場を組む必要があります。
足場は作業をしながら職人さんの安全を守る大切なスペースとなるため、丁寧に足場を組んでいきます。
外壁の汚れや塗料を落とす
塗り替えを行う場合、壁についている汚れや塗装剤を落としておく必要があります。
パッと外壁を見ただけではわかりにくいのですが、外壁は常に外に晒されているため、塵やホコリ、カビやコケなどで想像以上に汚れているものです。
汚れや既存の塗装を高圧洗浄機やバイオ洗浄機で落としていきます。
汚れや塗装剤をきれいに落としておくことで、新たな塗料との密着度が高くなり塗装が長持ちします。
養生(ようじょう)
養生とは塗装する付近にある塗料がついてはいけない部位をビニールとテープを使って覆い隠し、塗装剤が飛び散って汚れないようにしておく作業のことをいいます。
特に外壁と窓やサッシとの境目は綺麗に養生をほどこしておかないと、ムラやガタつきの原因となります。
塗装工事が上手な職人さんは養生作業も丁寧と言われています。
下地の調整から塗装・中盤
外壁の調整
洗浄や既存の塗装の除去、養生が終わるとついに塗装!…と言いたいところなのですが、長持ちする外壁にするためにはもうひとつ作業が残っています。
それは「ケレン作業」と「下処理」です。
簡単にご説明すると外壁と表面をなめらかにして塗装を密着しやすくしたり、外壁下地にひび割れや欠損がある場合はその部分を補修し外壁の寿命を伸ばすための処理を行います。
- 特に大切なケレン作業
高圧洗浄やバイオ洗浄でほとんどの汚れや塗装を落とすことができますが、完全に落としきることはできません。こびりついた塗装やサビは電動工具やヤスリ等を使って綺麗に落とします。
実はこのケレン作業はとても大切な工程で、もしサビが少しでも残っていると新たな塗装の中でサビが成長してしまい、塗膜剥がれや塗装の浮きが発生してしまいます。
塗装作業
塗装作業は一度塗って完成というわけではなく、何度か重ね塗りをする必要があります。
少なくとも三度塗りまではしなくてはいけません。
それぞれ「下塗り」「中塗り」「上塗り」と呼ばれており、中でも重要な役割を果たしているのが下塗りといわれています。
下塗りを行うことで以前塗られた塗装の効果を打ち消し、後に行う中塗りや上塗りの密着度を高める効果があります。
三層の塗装を綺麗に塗り重ねていくことでムラのない、保護力の高い長持ちする外壁塗装となるのです。
検査、そして完工・終盤
検査
塗装作業を終えたらしっかりと乾燥させます。そしてチェックです。
塗り残しやはみ出しはないかどうかチェック項目に従い、入念に確認します。
速やかに足場を撤収する
解体時にはせっかく施した塗装を剥がしてしまうことのないように気をつけます。
足場解体が終わると、ご依頼者様へ引き渡しし、無事完工です。
外壁塗装にかかる期間
以上が外壁塗装の着工から完工までのおおまかな流れです。スムーズにいけば作業にかかる期間は、一軒家の外壁全面塗り替えで10日~2週間ほどです。
しかし、塗装する面積や雨や雪などの影響で工事が行えない日が続く場合はもう少しかかることもあります。
塗り替えに用いる塗料は水がまざってしまうと吸着力や保護力が落ちてしまい、乾いても剥がれやすかったり傷みやすくなってしまうためです。
そのためなるべくスムーズに塗装工事を行いたいという方は、雨の多い梅雨時期や台風時期、雪の時期は避けて依頼するようにしましょう。
まとめ
外壁塗装のおおまかな流れをご説明させていただきました。想像以上に作業工程が多く驚かれた方も多いのではないでしょうか。
工程のひとつひとつがどれも大切な工程ばかりで、ひとつでも抜けてしまうと、剥がれや劣化の原因となります。そればかりでなく外壁自体、また家の内部を傷めることになりかねません。
外壁塗装工事をお願いする業者は、丁寧な施工を行う信頼のおける会社にお願いしましょう。
「川本住宅工房」では外壁塗装の施工も行っております。長年培ったノウハウを最大限に活かしながら、丁寧に、妥協しない家づくりのお手伝いをさせていただきます。外壁塗装をお考えの方はぜひ一度お問い合わせください。