外壁塗装は費用の安い高いだけで決めず、サービス内容とのバランスに注目

外壁塗装の相場は定めづらい

外壁塗装のサービスは、相場が定まりづらい業種のひとつです。
建物の広さや形、作業中に使用する塗料などの材料、屋根も含んだ作業範囲、業者の規模など、費用を左右する要素があまりにも多いからです。

複数業者から見積もってもバラつきが大きい

少しでもお得にサービスを受けるため、引越しや中古車購入など様々な場面で複数の業者から見積もりを取る人は多いでしょう。
しかし、塗装業ではそのような手段を用いても、それぞれの価格に大きなバラつきが出ます。
その理由は、業者の規模や使用材料など相違点があまりに大きいからです。
「30坪60万円前後」という風に一応の相場を紹介する記事もありますが、元の塗装の劣化や作業範囲などに左右されるため、あくまでも目安として考えましょう。

自身の建物と似た条件での価格例を参考に

価格をなるべく正確に想定するには、自身の建物に近い条件での価格例を参照しましょう。
たとえば、外壁塗装してほしい建物が2階建ての一軒家で、注文内容が外壁塗装のみであれば、それに近い条件の価格例を参照すれば大丈夫です。
自身に近い条件だけでなく、様々な条件の価格例を参考にすることで、より正確な費用想定ができます。

外壁塗装の費用は内訳に注目しよう

外壁塗装の依頼は、合計費用だけを真に受けてはいけません。
内訳に注目すれば、ぼったくりなどがない健全なサービスかがわかります。

材料費

外壁塗装の材料には、塗料、養生用シートおよびネット、シーリング剤などが挙げられます。
塗料はもちろんのこと、外壁以外の部分に塗料がつかないように養生道具も必要です。
塗装前に外壁のひび割れや劣化による隙間を埋めるためのシーリング剤も使われます。

足場

外壁塗装は当然ながら手の届かないところまで作業する関係上、足場が必要になります。
こちらの組み立ては1日かかるほど大規模なものです。

人件費

外壁塗装はチームワークが求められるので、ある程度まとまった人数が現場で作業します。
もちろん人数が多いほど費用は高くなります。ベテランから新人まで、さらに下請けとしての派遣など職人のタイプも異なります。
ベテランであったり、会社で要職も担う作業者は単価が高くなります。

その他

作業車の交通費、塗装工事許可による手続き代など、上記3つ以外の雑費も内訳に盛り込まれているか確認しましょう。

外壁塗装をめぐるトラブル例5つ

外壁塗装をめぐるトラブルの事例を知っておくことも大切です。
これを知らないと、安い費用で受けても手抜き工事や追加費用などで思わぬ損を強いられたり、高い費用では知らない間に水増しされている可能性があります。以下に5つの代表例を紹介します。

外壁塗装の仕上がりが不十分

工事後に塗料やシーリング材がすぐに劣化し、ボロボロと剥がれるなどのトラブルが多く見られます。
清掃や下地処理が不十分のままの塗装などが原因とされます。また、技術が未熟な担当者による塗装ムラや塗装漏れにも要注意です。

契約内容通りに工事が進まない

契約で決めた日程に業者が来ない、雨で中止になった日がないのに工期が不必要に延びる、契約内容と違う塗料を使っているなどの悪徳業者もいますので注意しましょう。

費用が安すぎる

当初は安値で請求しながら、追加工事への同意を要求し、料金をかさ増しする業者もいます。
目先の値段にとらわれていると追加費用で損をする可能性があります。

契約内容が曖昧

塗装工事をパック売りしている、塗料が見積もりの金額と違う、足場やサイディングボードなど塗装工事に必要な内訳が欠けているなど、曖昧な契約内容で顧客を騙そうとする業者にも注意しましょう。
また、希望内容以外の塗装プランを提示してくる、作業中に契約変更や追加工事を求めてくる業者もいるようです。

近所への配慮がない

塗装工事は作業音や作業車が通行する関係上、近隣住民への迷惑を想定する必要があります。
近所への挨拶回りがないことで依頼者が住民からクレームを受けるケースもあります。

外壁塗装を依頼するうえでの注意点7つ

外壁塗装の依頼で余計な損をしないための注意点を7つにまとめました。

事前の住宅診断

外壁塗装する前には住宅診断が重要です。
外壁の塗料の劣化度合いだけでなく、住宅の特徴や状態を事細かにチェックしてもらい、報告書に基づいて業者に作業内容を注文しましょう。

入念な打ち合わせ

工事後にトラブルを起こさないためには、事前の入念な打ち合わせが重要です。
材料、施行者が持っている資格や実績、トラブルが発生した場合の問い合わせ先や補償内容などを細かく決めておきましょう。

契約書の内訳がごまかされていないかチェック

契約書の内訳が「一式」という風にごまかされていないか確認しましょう。
内訳に足場など作業に必要な要素が抜けていないかのチェックも大切です。
また、契約上の不備で追加工事の費用などを自己負担してしまわないように「契約通りの作業完了に必要不可欠な工事の費用は全て業者負担」という趣旨が契約内容にあるか確認し、ない場合は盛り込むように伝えましょう。スケジュール通りに業者が来ない、工事が進まないなどのトラブルを避けるため、工程表を受け取っておくことも大切です。

工事の様子を厳重にチェックする

塗装作業の様子は依頼者本人が定期的にチェックしましょう。
手抜きや不備がないかを見るためです。
作業終了後は仕上がりのムラなどを残さないために、依頼者本人が業者協力のもと隈なく外壁をチェックしましょう。

前払いは断る

前払いを求める業者は断るのが大切です。前払いをすると業者がお金だけを受け取って連絡を絶つ可能性が考えられます。
料金は必ず作業終了後の後払いにしましょう。

第三者に相談する

塗装作業は一般の人が知らないような知識が多く求められます。
打ち合わせの段階でわからないことがあったら、第三者の塗装に詳しい専門家に相談することも考えられます。

近隣住民に工事の挨拶はする

作業中のトラブルで迷惑をかけないように、近隣住民には業者同伴のもと工事の挨拶を行いましょう。

まとめ

外壁塗装は相場をつかみづらい業種なので、費用とサービスのバランスが取れているかをチェックしましょう。
健全なサービス内容と適切な費用で済ませるために、サービス内容や契約書の内訳、特記事項などを厳重に確かめましょう。わからないことは質問し、必要な希望はできるだけ細かく伝えつつ、業者と納得いくまで話し合うことが大切です。

埼玉県比企郡滑川町にある川本住宅工房では、外壁やサイディングボードへの塗装を扱っています。
こちらに関する相談がある方はお気軽にお問い合わせください。