屋根は住宅の構成要素のなかで、住んでいる人があまり気にしない部分です。
しかし、屋根もほかの構成要素と同じように劣化します。屋根は自然環境から人を守ったり資産価値を維持したりするためにも定期的な手入れが必要です。
本記事では、屋根の塗装が必要な理由を3つにまとめました。
屋根に対する塗装作業の内容も紹介します。
理由1:人が長く住みやすくするため
長期間健全に暮らすためには、内装や外壁だけでなく屋根の手入れも必要です。
屋根は住んでいる人を夏の暑さや冬の寒さ、雨、紫外線、強風、ゴミなどから守る役目があります。
しかし屋根も物なので劣化します。これにより雨漏りや隙間風、防ぎきれない紫外線などで住環境を劣化させてしまいます。
またダメージを受けた屋根を抜けて雨水などが住宅に入ってしまうと、床、梁、柱などほかの構成要素にもダメージを与え、家事態を段々と劣化させてしまいます。
このような事態を防ぐために、屋根の手入れは大切です。屋根に新しく塗装を加えると、新しい塗料が雨水への耐性を作り、家屋へのダメージを抑えてくれます。また、粘土瓦の屋根のようにそもそも塗装を必要としないものもあるので、改めて屋根の材質や状態をチェックするといいでしょう。
理由2:見栄えを良くするため
屋根は景観に関わるので、新しく塗装することで見栄えが良くなります。
屋根は住んでいる本人からはどうしても見づらく、確認が行き届きづらいです。
「最低限の生活ができるからいい」と考え、住み始めてからずっと屋根をそのままにして生活している人もいらっしゃるでしょう。
しかし、普段手入れしない屋根を新しく塗装することで、気分が大きく一新されることもあるでしょう。
そうすれば仕事や趣味などにメリハリがついて心地良いライフスタイルを送れることも考えられます。
2階以上の家の窓からたくさんの家の屋根が見えて、どこかに屋根がキレイで目立った家を見たことはありませんか。
キレイな屋根は周辺住民にとっても好印象を与えます。
屋根を新しく塗装する際に、色なのにこだわることでほかの家にはない個性も出せます。
屋根から家の見栄えを良くして、心機一転してはいかがでしょうか。
理由3:資産価値を守るため
屋根を手入れすることで、査定する人が受ける印象が良くなり、資産価値が上がる可能性があります。
内装や外壁だけではなく、屋根も住宅の印象を左右する部分です。
キレイな屋根なら、汚いままの屋根よりも不動産屋は高い値段をつけるに違いありません。
人が資産価値を知るのは、多くの場合家を売るタイミングでしょう。
子どもや孫の代に自身の家を相続させたいと考える人も少なくないようです。
家を売ったり相続させたりすることは、別の人に家を引き継がせることを意味します。
家の見栄えを良くすることは、新しく住む人の新生活を良い気分でスタートさせることにつながります。
住宅の価値判断の基準は築年数や設備レベルに加え、今後どれだけ長く人が暮らす場所として機能するか、必要最低限のメンテナンス費はいくらかなども加味されます。屋根が劣化したままだと雨漏りや隙間風など、自然要素が住環境を破壊しまう恐れがあり、キレイな屋根の家よりも価値が低くなりがちです。
以上のことから住宅の資産価値にこだわる場合は、定期的に屋根に新しい塗装を施し、キレイに見せることが大切です。
屋根塗装が必要な目安期間と作業内容は?
屋根の塗り替えが必要な期間の目安は10~15年です。
ただし雨風や日光にさらされやすい関係上、早めに劣化する素材もあれば、自然環境への耐性が強い素材もあります。そのため5年ごとにチェックするのが望ましいでしょう。また、粘土瓦など日本瓦に分類される素材には塗装自体が施されません。
屋根の塗装がどう行われるのか知らない人のために、作業内容を紹介します。
工事の挨拶回りと材料準備
施工前の近隣住民への挨拶回りは本来、依頼者自身から行うのが望ましいですが、優良な業者には依頼者に同伴したり、業者自身だけで近隣住民に挨拶回りをするケースもあります。並行して必要な材料も揃え、翌日以降の作業に備えます。
施行準備
施工準備は足場の設置、高圧洗浄機などを使った屋根の洗浄、塗装前の下地処理、塗装が余計な部分につかないための養生の4つにわかれます。以上のプロセスは1つにつき1日ずつ要する場合が多いです。
特に洗浄や下地処理は不十分だと塗料がうまくなじまず、工事後すぐに剥がれるなどのトラブルが考えられます。
塗装作業
1週間前後の入念な準備期間を経て、ようやく塗装作業に入ります。塗装作業は「下塗り」「中塗り」「上塗り」にわかれます。
下塗りは塗料がうまくなじむための下地強化が目的です。これがある程度乾いたら中塗り、さらに上塗りと重ねていき、屋根をキレイに見せます。
屋根本体だけでなく、雨どい、軒天、破風、木部といった副次的な部分にも塗装作業を施します。
木部に至っては傷みやすく、最大で5回塗りが必要になるケースもあります。
手直し作業
一通り塗装作業が終わると、手直しに入ります。しかしスレート屋根の場合は「縁切り」という作業が優先されます。
塗料で屋根材同士がくっついて通気を妨げ、雨水などの停滞からくる雨漏りを予防するためです。
この場合は専用カッターを使い屋根についた塗料を切り取ります。これだけでも1~2日間かかります。
点検と手直しの際は、塗りムラや塗り残しがないか依頼者自らも立ち会いましょう。
しかし高所に上がるのは危険を伴うため、作業者に隈なく確認を指示したり、写真や動画を交えた説明を受けることなどが考えられます。
片付け
ひととおり作業が終わったら後片付けです。足場の片付けも含む関係上、これだけでも1日かかるのがほとんどです。
まとめ
屋根は住宅の構成要素のなかで、最も住んでいる人の目が届きづらいです。しかし、住宅の安全性や見栄え、資産価値などの観点から、屋根の手入れも必要です。目安は住み始めから10~15年とされますが、自然環境への耐性が素材により異なるので5年ごとのチェックが望ましいでしょう。
屋根に対する塗装は住宅の工事作業のなかで規模が大きいため、1週間半から2週間かかることが多いです。
工事期間中の生活や作業内容などを入念に業者と打ち合わせておきましょう。
埼玉県比企郡滑川町にある川本住宅工房では、屋根塗装を扱っています。
外壁やサイディングへの塗装、内装部分の作業各種もメニューに入っているため、それらと併用した注文も可能です。
住宅工事に関する相談がある方は川本住宅工房までお問い合わせください。